マレーシアと日本、オンラインPRイベント報告
 
 

ゴールデンウィーク直前、新年度の1月目もあっという間です。今年もコロナで旅行を控える中、増えるのがリモートワークで世界をつなげるグローバルPR。今回はIABCマレーシア登壇をもとに、異なる国をつなぐPRに必要な、オンライン会見のコツとベストプラクティスを紹介します。スライドはこちら

リアルとオンラインの共通項と違い

そもそも会見を開催する前提として、PRの範疇、メディアおよびオーディエンスの対象を精査します。基本のキは、オンラインでもリアルの会見と同じく、ゴール設定と戦略。 海外のブランドが日本でPRする際に最も重要なのが、言語と文脈のローカライズです。 その上で、なぜ、だれが、どのように伝えるかの実務を、時間の制約のなかで練り上げていきます。

オンラインにはさらに、プラットフォーム選び、フォーマットの選定、オペレーションスタッフによる運営、電源海外のブランドが日本で会見を開くときに最も重要なのが、言語と文脈のローカライズです。オンラインではさらに、プラットフォーム選び、フォーマットの選定、オペレーションスタッフによる運営、電源やネットワークならびにデータのバックアップなどが会見開催時の重点項目となります。

ベストプラクティスとして紹介したのは、実際に共同ピーアールで担当するAppierは台湾、Veeamは米国ほか海外拠点からのオンライン会見事例など。その他グローバルイベントのオンライン会見事情を踏まえ、Dos(すべき)とDon’s(べからず)を紹介しました。

会見を開くのも参加するのも人。最終的には、話者に信念と情熱があるか、その背景には揺るがないファクトがあるか、その伝え方に真摯な思いやりがあるか、によって結果が左右されます。

世界のわずか1%、求められる日本の知見

今回のコンテンツは筆者が3月に登壇したPR業界団体 IABCマレーシアのイベントから。IABCとは、1970年発足、米国を本部にPRをはじめとするコミュニケーションのプロが加盟する国際協会 です。現在、日本を含む世界70カ国に100拠点が存在します。

IABCのように国際的な業界団体で活動していると面白いのが、日本にいるとあたり前のことが、一歩外に出ると新鮮という点です。「日本は今、秋?」(実際は3月、春)という質問が出るほど、海外の人は日本のことを知らないこともあるのです。

マレーシアの参加者たちからは、一つひとつに対して大きなリアクションをいただきました。質疑応答や雑談を通して、違う視点の大切さを学びながらの登壇でした。日本語を母国語とする国は世界約190か国のうち1つ、日本語を話す人口は世界のわずか1%強です。一方で世界第3位の経済国家、かつ自然と食が豊かな国からの話者として温かい歓迎を受けるのは、先人の築いた有形無形の宝のおかげでしょう。

グローバルPRでは、こうした異文化からの学びと受容、融合がカギになります。ダイバーシティ&インクルージョンがPRに必要なのは、世界が多様だからこそ豊かであることの証です。

ゆったりしたマレーシアスタイルで、参加者の温かいコメントをいただきつつ、ときにコケたり笑ってもらったりしながらあっと言う間に1時間が過ぎました。 スライドはこちらでご覧いただけます。

世界に役立つ日本のPRベストプラクティスが、情報による課題解決、広報の価値向上につながります。 共同ピーアールは PRを通して 、持続可能なビジネスを支援しています。

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