たくさんのサードプレイス

たくさんのサードプレイス
 
 

つい数か月まで、コロナといえば太陽コロナでしたが、まさかの広がりを見せています。連日の外出自粛で閉じこもりがちな今だからこそ、理屈を超えた心のケア、“感情”のガス抜きが必要ではないでしょうか。

でも集まりも開きづらいのに、どうやって?今回は、テクノロジーを使うPR会社として働きながらアンバサダーをつとめる日経ARIAサードプレイスの見つけ方」をご紹介。“自分の居場所”を考え直すヒントがあふれています。

居場所づくりで人生が豊かに!

なかでも秀逸なのが、「昼スナックママに人生相談」の語り手、紫乃ママのサードプレイス論。

家庭や仕事“以外”の場所として、“おカネにならなくても興味があること、好きでやり続けたいこと”をやる場、を大げさに考えずに探す、作ること。それにより、“自分の中の多様性”を見つけられる、という“自分ダイバーシティの勧め“です。新しいっっ!!

「多様な自分を持つことで、人生はさらに豊かになるんじゃないかと思うんです」という紫乃ママの言葉に、はげしく同感です。

ダイバーシティも進化

先日、早稲田大学大学院 経営管理研究科教授 川上智子氏に、マーケティング観点からみたダイバーシティ&インクルージョン論を取材しました。そこで伺ったのが、「日本企業のジョブローテーション(社内異動)制度は、社員個人の‟知のダイバーシティ”を生んでいる」という見解。鋭さにハッとしました。

確かに、厳密にジョブディスクリプション(JD、職務規定)に則る伝統的な欧米型の企業では、社員がJDに載ってない仕事を拒否しがち。なぜなら‟評価されない”から。だから日本的な「いいですよ~、手伝います~」といった緩い運営が難しい、という場面に出くわします。

組織内でいろいろな立場を経験するローテーションを経験していれば、多様な事情を察するようになり、「仲間のためにひと肌脱ぐか」という発想につながるのだと思います。

まあそもそも、人に評価されなくとも自分で納得すれば、おカネにならなくても人を手伝うなんて、人間として自然なことではないですかね。そうやって、自分自身も社内の知も、ダイバーシティを高めましょうよ。

昼スナという考え方

紫乃ママは記事の中で、「50歳を過ぎたらみんな昼スナのママになろうよ。まぁこれは比喩として、ね」と述べています。

自分の興味をもとにして、緩いつながりの場で、自分が主催者になって呼びたい人を集めていく」「その中から自分のチャンスを探す、そして人にもチャンスを与える」。まさにそれが人生の折り返し地点らしい、自分の居場所の作り方ではないでしょうか。

そしてその場は、家庭の中や会社の中にあってもよいと思います。一歩進んだ“場所内の新たな場”、「バーチャル・サードプレイス」いかがでしょう?

脳みそも新陳代謝

実はわたしもまさに、息子と一緒に通っているのが、友人と開くバーチャル・サードプレイスです。通称「スナック奈々」。

そこで友人と料理して、子どもと遊んで、飲んでガス抜きして、スッキリします。自分の中でモヤモヤしていることを言語化することで課題が見え、そこに新しい視点、客観的な意見をもらい、視野が開ける。そのくり返しで、とにかくいい知の新陳代謝になります。

サードプレイスという名にこだわることはないと思います。必要なのは、自分たちで作る自分たちの居場所。それは、リアルでもバーチャルでも、何個目でもいいと思います。

こんな時だからこそ皆さん、ぜひぜひ楽しく場づくりして、ガス抜きしましょうよ!

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