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未来のための「日常の再発明」:コロナと気候変動からのリデザイン

コロナは確実にコミュニケーションとPRシーンを変えました。在宅勤務に始まり、ウェビナー、Zoom、Clubhouseまで、時間と空間を超えるやりとりが世界中で高速回転しています。不可抗力的な変化が激しい今日を見直しながら、命をつなぎ人間らしく生きるためのPRのヒントを探ります。

あこがれのイベントが手のひらに

リアルイベントが開催できない、と落胆した1年前とはうって変わって、オンラインイベントに人びとの情熱や創意工夫が集まるようになりました。2012年に世界初のクラウドファンディング資金調達で発足した、ベルリン最大規模のテクノロジーカンファレンス TOA (Tech Open Air) は今年、「TOA ワールド・ショーケース2021」としてリモート開催。2日間にわたり、日本各地ならびに世界のイノベーターたちが一堂に会し、アイディアボードアプリmiroによるリアルタイム議論を展開。今回のテーマ「日常の再発明」にふさわしく、物理的な制限を解き放つ刺激的な場が生まれました。

最初のキーノート講演には、小泉進次郎環境大臣がビデオ出演。インフォバーン 代表取締役CVO 小林 弘人氏が取材する形で、ライブ感あふれるやり取りで聴衆を引き込み、世界が注力するサーキュラー・エコノミー(循環型経済)への転換について語りました。環境への対策が経済成長を促し、経済と環境が同軸をなす今、サーキュラー・エコノミーは「あたり前」。11月に英国で開催されるパリ協定COP26(第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議)は「各国のPR合戦になる」「日本は海外に対する国際広報、コミュニケーション戦略を展開しなければならない」と述べます。「もう3R(リデュース、リユース・リサイクル)でなくサーキュラー・エコノミー、しかし日本の誇れる取り組みが世界に届いてない」として、日本からの発信を後押ししました。

自然の恵みと風景を未来へ

小泉環境大臣は、「日本の食、ファッションは大きな進化の余地があり、精巧な技術が息づいている」「消費者を啓蒙する必要性がある」と力説。また父親同志として「子ども達の未来に継承したいものとは」問いかけに「私たちが直面するのは環境が悪くなるのを食い止める戦い。自然の恵みをあたり前に享受できるように」「8割消滅すると言われている日本の砂浜を守ってあげたい」と熱く語りました。

「気候変動によって脅かされているのは日本の存立、歴史、文化。これを治癒するために、コロナと気候変動の再設計を図るリデザインを広めていきたい」と述べ、TOAが掲げるリインベンション、「日常の再発明」への共感を示しました。

インフォバーン 代表取締役CVO 小林 弘人氏
小泉進次郎環境大臣


#TOATOKYO

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