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広告と広報、知っておくべき基本のキ

広告や広報の仕事を始める場合、たいてい先輩や本の見よう見まね、典型的な型を覚えながら経験を積みます。時間とともに自分のスタイルを確立、キャリアができ上るもの。しかしベテランになっても、時に防げないミスはあります。それは誤植。そんな基本のキの防御策を押さえておきましょう。

名前はすべて正式表記を!

あたり前中のあたり前、名前を間違えてはいけません。

しかしこれは、一番しがちな間違い。なぜなら、人は脳内変換で自分の都合の良いように解釈して、ミスを見落としてしまうから。

間違えたくない時ほど間違えたりするので、第三者のプルーフリードを交え、組織的に固有名詞の誤植を防ぐ必要があります。「校正は愛」という表現を聞いたことがあるとおり、編集者は筆者の伴走者。しっかりとしたチームワークで最高の表現を目指しましょう。

とくに広報の場合は、広告より予算も携わる人員も少ないので、ミスを見つける目も少ない。よって、いったんできたドラフトは一晩寝かせて読み返す。モニター上だけでなくプリントアウトして一字一字確認する、全文を音読する、といった工夫が役に立ちます。

ありがちなミス

安倍さん・阿部さん、岩本さん・岩元さん、渡辺さん・渡邉さん、 などなどふだんお世話になっている方のお名前を間違えていませんか。身近なところではわたしも上瀧・小瀧・高瀧、こたき・こうたき、をよく混同されます。指摘される前に訂正、お詫びするのが最善です。不安な場合は、メール送信後に送信済みBOXを辿って確認すると、誰よりも早く誤植を見つけられます。

外国語の名前はスペルだけではまったく頭に入ってこないので、カタカナ表記がおすすめです。 スティーブ ・スティーヴン・ステファン、ワインガーテン・ワインバーガーなど似て異なる名前のカタカナ表記は本人(または関係者)に確認します。できない場合は、インターネット上で「xx(名詞) pronunciation」等で検索。それでも出てこなければ、Googleの言語設定を調べたい言葉にして動画を検索するという手もあります。

日本の名前を外国の方に伝える際の表記(例)「Nakashima、Nakajima」、「Tanikawa、Tanigawa」「Okawara、Ohkawara」も、記載ミスや読み間違えにつながらないよう重々気をつけましょう。また、国外の方には「日本では人名に-san(さん)をつけるのが礼儀」と伝えておくと、呼び捨ての違和感がなくなり会話が格段にスムーズになります。日本語を覚えることを楽しむ海外のエグゼクティブやプロフェッショナルは多いため、場を和ませることができます。(関連記事:PR×英語あるある「さん付け」ブーム

実際のところ、「共同ピーアール株式会社」は「一般社団法人共同通信社」「株式会社共同通信社」「株式会社共同通信PRワイヤー」とよく混同されます…。各社、広報、広告などに載せる公式表記は登記上の正式名で統一しています。うっかり転記ミスがないようにしましょう。海外企業の場合は「Inc.」「Pte Ltd 」「BV」などの法人格も間違えないよう注意が必要です。

どうやってミスを防ぐ?

発表、公開、イベント時など、絶対に間違えたくない名前の誤植を防ぐ方法。それは、リストを整備、配布することです。もちろんメール配信やURL送付、ウェブサイト掲載などでかまいません。単純ですが、意外とこれが盲点です。

とくにコロナで増えた週末や夜間のイベント、海外在住の登壇者などでは、社名や個人名の一部のみ記載(例)「共同の鈴木さん」「Suzuki from Kyodo」といった、どこのだれかが特定できないケースも。限られたスペースで全文記載できない場合は、正式名称を別リストにするとよいでしょう。

記事を書く上で人名、社名は、調べて出てくるものであれば推測できますが、ネット上の情報が必ずしも正しい、最新とは限りません。よって、広報、広告で参加者、協力者、登壇者などを表記する際は、くれぐれも正式名称をリスト化して取材者に届けましょう

これがあるかないかで、取材者の無駄な調べものを無くし、執筆の時間を格段に短縮できる。人への気遣いが、広報や広告の社会的な効果につながります。いい仕事で世の中を良くしていきましょう!

運営者情報
共同ピーアール株式会社

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