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社内アンケートと本当のキモチ

もしかしたら皆さんは、PR会社、PR業界は子育てをしながら働くママ社員には過酷なブラック企業では…といった印象をお持ちではないしょうか?わたしもまだ幼い娘を子育て中。そんな立場だからこそ、社員の本当のキモチ、チームワークについて考えたい。そう思って、昨年から経営陣とともに働き方改革を推進しています。そこで社内アンケートを実施したところ、ちょっと意外な結果が出ました。

育児中の社員は迷惑?

共同ピーアールでは、「長時間労働削減」と「ダイバーシティ推進」について、有志が取締役会に提言するグループを作りました。当時2歳の娘の子育てをしながらノー残業スタイルで勤務していた私は、自ら希望してダイバーシティグループに参加。育児中のママ、パパ、療養経験を持つ同僚たちと議論を重ねました。そして、人事にも協力してもらい、育児中の社員と、その同僚の考えを聞く、社内アンケート調査をしました。

育児中の社員に対して「自分が育児中であることに、周囲に対して心理的負担がありますか?」とたずねたところ、「ある」が8割。一方、育児中社員が部署内にいる社員に、「育児中の社員と一緒に働くことに心理的負担がありますか」をたずねたところ、「ある」は約6割。

この結果に私は、楽観的ではありますが、ほっとしました。なぜなら、育児中のわたし達が思っているほど、同僚は迷惑だとは思っていないのです。心温まる職場像がほんのりと浮かび上がってきた気がしました。

「特別枠扱いされたくない」 ママ社員

当社で初めて産休を取得した女性社員が復職したのは、10年ほど前。今ではママ社員の割合が増え続けています。30代から40代がメインで、子どもの年齢は1才~小学校低学年が多い環境です。

一口にママ社員といっても、その形態は様々。勤務時間も、時短、定時勤務、必要に応じて残業、とまちまちです。自分の家庭環境や体力に合わせて、チームや人事と相談の上、働き方を決めていきます。ただ、決める、といっても状況には個人差があるので、それぞれが悩みながら模索していく、という表現の方がしっくりくるでしょうか。

業務内容に関しては、復帰直後は仕事量を少なめにし、少しずつ調整していくパターンが多いのですが、しばらく経つと、産休前の業務量に戻っていることも珍しくありません。前述のダイバーシティグループの議論では、「特別枠扱いされたくない」という声が多く聞かれました。それは、「ママ社員だからあまり働いてくれない」「ママ社員は当然のことのように急な休みをとる」「ママ社員に営業は無理」などと、バイアスのかかった目で見られることです。時間に制限があっても、業務の質は落としたくない。ママ社員の前向きな葛藤は続きます。

娘を、ラグビーボールのように

とはいえ本音では、ママだからどうしても急な休みや早退はありますし、保育園や幼稚園、学校の行事で抜けがち、というのは避けられない事実です。

「ママ行かないで」と泣かれる私自身、保育園に行く途中に道路に座り込んで動かないイヤイヤ期の娘を、ラグビーボールのように脇に抱え込んで、保育園に放り投げるように預けてから、急いで満員電車に乗り込み、それでも遅刻...などは日常茶飯事。

そのうえ体力の低下から風邪・胃腸炎もしょっちゅう、と立て続くと、前向きさは影を潜め、心が折れそうになることもしばしばでした。

オープンな職場とチームワーク

しかし、そのような時にも支えになるのが、チームの存在です。

共同ピーアールでは、クライアント1社を3~5人で担当することが多く、日々の業務はチーム戦です。私の場合は、取材立ち合いに急遽行けなくなったら、他のスタッフが代わりに行ってくれる。メディアやクライアントの対応が途中でも、状況を把握している他のスタッフが引き継いで完結させてくれる。などなど、チームのサポートにはだいぶ助けられています。

最近、職場のチームワークに関するセミナーを聞く機会に恵まれました。印象的だったのは、「成果を出すことを目的にチームの課題を洗い出す」という発想ではなく、逆に、「チームの関係性がいかに良好になるかを重視すれば、自然と成果につながる」という研究があるということです。そして、チームの関係性を良好に保つには、「個人の意見を言っても大丈夫」という安心・安全の場を提供することが大切である、と。

例えばママ社員が同僚に対して、自身の能力や状況をオープンにし、それを受け入れてもらえる場があると実感できれば、よりよいパフォーマンスのために力を尽くせるかもしれません。またそのような空気感をママ社員が作ることで、パパ社員、新人、ベテランまで、同じくチームをいい意味で「頼る」環境が広がるでしょう。

他者の機嫌を気にして働くのではなく、社員全てが自分の思い描く社会人人生を生きる、そんな日は遠くないと信じています。

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